子供が産まれ、育児休暇が終了し、子育てと仕事との両立なんてできるのだろうかという不安の毎日。
短時間勤務制度(以下時短勤務)を使いながらなんとかぎりぎり乗り越えてきた、というママも多いと思います。(私もです)
子が3歳になり、そこに立ちはばかるのは
時短勤務の終了
介護・育児休業法によると
事業主は、
3歳に満たない子を養育する労働者について、労働者が希望すれば利用できる、所定労働時間を短縮することにより当該労働者が就業しつつ子を養育することを容易にするための 措置(短時間勤務制度)を講じなければなりません。
とあります。
つまり、子供が3歳になったら時短勤務は終了。
それ以降はフルタイムで働く必要があります。
この記事では看護師歴20数年、ワーママ歴6年の筆者が、時短勤務が切れる前に考慮すべき5つのポイントについて説明していきます。
使える公的な制度がないか確認する
まずは、使える公的な制度がないか確認してみましょう。
以下は"厚生労働省 育児・介護休業法のあらまし"より一部抜粋しています。
1 育児を行う労働者の深夜業の制限(第19条第1項)
育児・介護休業法では
小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者が、その子を養育するために 請求した場合においては、事業の正常な運営を妨げる場合を除き、午後10時から午前5時までの 間において労働させてはなりません。
となっています。
この制度を使用すれば午後10時から午前5時までの深夜帯の勤務を制限することができます。
2 育児を行う労働者の時間外労働の制限(第17条第1項)
次に、時間外労働の制限です。
事業主は、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者がその子を養育するため請求した場合においては、事業の正常な運営を妨げる場合を除き、1か月について24時間、1年について150時間を超える時間外労働をさせてはなりません。
3 子の看護休暇制度(第16条の2、第16条の3)
小学校就学前の子を養育する労働者は事業主に申し出ることにより、1年度において5日(その養育する小学校就学の始期に達するまでの子が2人以上の場合にあっては、10日) を限度として、子の看護休暇を取得することができます。
4 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者に関する措置 (第24条第1項)
事業主は、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者について、労働者の区分に応じて定める制度又は措置に準じて必要な措置を講ずるよう努力しなければなりません。(努力義務)
3歳から小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者
a 育児休業に関する制度
b 所定外労働の制限に関する制度
c 短時間勤務制度
d 始業時刻変更等の措置
※1 「始業時刻変更等の措置」としては、次のいずれかの措置があります。
① フレックスタイムの制度
② 始業又は終業の時刻を繰り上げ又は繰り下げる制度(時差出勤の制度)
③ 労働者の養育する子に係る保育施設の設置運営その他これに準ずる便宜の供与(※2)※2 「その他これに準ずる便宜の供与」には、労働者からの委任を受けてベビーシッターを手配し、その費用を負担することなどが含まれます。
この制度は努力義務になっているので職場に確認してみてもよいでしょう。
これらの使える制度を利用することで、仕事と育児の両立がスムーズになるかもしれません。
仕事、家事、育児のバランスを探る
時短で働いている間に、今の自分にとって最適な仕事、家事、育児のバランスを見つけることが重要です。
仕事を優先しキャリアアップを目指したい人、家事の手は抜きたくない人、育児にどっぷり浸かりたい人など、目指すところは人それぞれだと思います。
仕事、家事、育児のバランスの目標が定まっていると色々な場面で思い悩むことがあっても目標に戻ることができるので解決しやすいです。
フルタイムの働き方をイメージしておく
時短勤務終了後のフルタイムでの働き方をイメージしておきましょう。
フルタイムに戻ると仕事のウエイトが増えていきます。
残業があった場合子供の送迎が間に合うか。
夜勤の時は誰に子供の世話を依頼するのか。
家事や育児の時間をどう捻出するのかなど。
1日のスケジュールを作成しイメージしてみると良いでしょう。
子供の成長に合った働き方ができそうか考える
時短勤務が終了するということは子供も成長しているということ。
身の回り全てのことに介助が必要な年齢は終わり、少しずつ子供を見守る時期に入ってきます。
保育所、幼稚園を卒園するといよいよ小学校入学です。
小1の壁(小学校入学)、小4の壁(学童の退所など)、という言葉を聞いたことがある方も多いはず。
勉強や習い事などライフステージが大きく変わっていきます。
子供の成長に合った働き方ができそうか考えていく必要があります。
他の働き方も模索する
時短勤務で働いている今のうちに、他の働き方を模索してみることもおすすめです。
パートタイムや在宅ワークなど、あなたのライフスタイルに合った選択肢を検討することで、より良いワークライフバランスを実現できるかもしれません。
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まとめ
いかがでしたか。仕事に育児に追われ毎日を忙しく過ごしていると月日がたつのはあっという間です。
時短勤務が切れる前に、看護師ワーママとしてのビジョンを一度考えてみてもよいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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